TVシリーズから絶大な人気を誇り、日本映画史上に残る興行収入を残した『踊る大捜査線』シリーズ。
遂に完結ということで、見てきました。映画館で。もちろん、そんなもん見るなら他のちゃんとした映画に金落とせやタコが!というご指摘もありましょうが、TVシリーズから見てきた上に『踊る大捜査線2』が人生で初めて見に行った映画ということで、そこら辺ご容赦をば。

・期待値的なあれは…
実は前作、『踊る大捜査線3』は女の子と見に行ったのです。

まるでリア充のようだ。だがしかしですね、あんまりな出来に映画を見た後「何も言えねえ」状態になりました。「う、うん…」ってあれですね。というわけで、今回は1人で行きました。決して一緒に行ってくれる女の子がいなかったわけではありません(嘘)
近くの映画館が1000円だった日ということもあり、まぁ気楽−に見た感想だということも前置き的に言っておきます。

・良かった!ってとこ
1.皆仲良さそう(に見える)!
今作で一番の見所です。前作『踊る大捜査線3』では織田裕二とギバちゃんの絡みを最小限に抑えるために小栗旬が登場したり、ギバちゃんがまさかの出世を果たし湾岸署に全く来ないし、諸々の関係があって水野美紀は登場しないー、なんて寒々しい展開でした。しかし!今回は全く違います!!!
ギバちゃんと織田裕二は付き合ってんのか!ってくらい携帯で電話し合いますし、ギバちゃんが何回作中で「青島!」って言うのかわかりません。つーか捜査の全てを青島に託しています。なぜか情報を得たら青島だけに電話してみるとか、お前ら付き合ってんのかと、思春期の中学生かと。とまぁ実際仲がいいか悪いかは別として、2人の絡みはたっぷりです。いいですね。
事務所の関係で(大事なことなので2回言いました)電話のみの登場を
噂された水野美紀もしっかり出演しています。最初にRythem and Policeが流れて、出る人が絡む。いいじゃないですか。できるだけ今まで登場した人物を出し、同窓会的雰囲気を醸し出しつつ終わる。これだけで今まで踊る大捜査線を見てきた甲斐があるってもんです。良かったところはここに9割方集約されていると言っても過言ではありません。
2.女性が美人で可愛い!!
重要ですね。非常に。今まで踊る大捜査線シリーズを引っ張ってきた深津絵里の時折覗かせるハッとするような美しさや、内田有紀のこれぞ美人!という感じ。そして物語のキーファクターを握る小松彩夏。可愛かったです。正直、たまりません。家に帰ってまず、「あの婦警は誰だ!」と調べてしまいました。アハハ。

といったところでよかったとこです。んでじゃあ突っ込みどころ。

1.時系列とか繋がり無視しすぎじゃね?
うん。ここに尽きます。例えば、小泉進次郎。劇中では交渉課課長の小池を演じています。
あのさ、「無理ありすぎ(笑)」あんた確か前作『踊る大捜査線3』で真下のこと「元課長」って呼んだり、最後にはアドバイス聞いたりしてたよね?それが6年前の事件引きずってる人間の態度か…???なんで前作明るかったのにいきなりこんなのになってるの?わけがわからないよ。
同じことは小栗旬演じる鳥飼にも言えます。僕らが期待したのは、3の中であった何かを引きずって変わっていくことの「はず」だったのです。だから3で徐々に変わっていく鳥飼を見せた「はず」だったのです。
それがどーん!と6年前かよ…!!!ならぜんs(ry

2.ここでその設定出てきちゃうの???てかその設定にはむr(ry
それは無理じゃねーか?って設定が目につきましてですね…
例えば、1998年に織田裕二扮する青島は刺されたわけです。そして2と3は何ともなく走り回っています。2に至ってはレインボーブリッジ走ってます。その傷、なぜか今作で再発。しかもめっちゃ再発。足がガクガク。え、15年後に再発するの…???って感じですね。
そして同じ現象は深津絵里扮するすみれさんにも。僕はそういったことに詳しくないのでわからないのですが、綺麗に手術したはずが実は弾が肩に残っていて10年後に痛むって結構あることなんでしょうか…?
物語には「伏線」があるべきではと。3とかでちょろちょろ出しててくれればいいんですが、その設定唐突じゃない?とは思わされましたね、はい。

3.上層部の頭の悪さがやばい、どんくらいやばいって
あのね、ヤバイです。お前らやべーぞと、アホかと、死ぬのかと。
いやまぁ巨大組織ですから保身やらもみ消しはあるのかもしれません。しかしですね、今作はヒドすぎる。
頑張る現場と現場思いのむろいさーんと、お馬鹿な上層部というのは踊る大捜査線お決まりの構図ではあります。だけど、「俺の任期があと3ヶ月だから内部の殺人犯を隠して身代わり引っ張ってこいや!」ってのはいくらなんでもひどすぎます。多分現職の警視総監が見たら青筋立てて怒るでしょう(笑)
更に更に、「青島と室井をスケープゴートにしちゃえ☆(ゝω・)vキャピ」って提案に即乗る警視総監。水戸黄門に出てくる悪代官だってもう少し躊躇うレベルです。

まぁ突っ込みどころをあげていったらキリがないのでココらへんで。

・まとめ
織田裕二深津絵里柳葉敏郎も年を取りました。織田裕二の肌ぇ…みたいになることもあります。室井さんが青島に「いくつになった?」と問うシーンでは苦笑です。
ただまぁ、シリーズの最後として訳がわからないけどとりあえずでかい花火、って意味ではいーんでないの?と思いました。ま、映画館じゃなくDVDかテレビで見ればいいとは思いますがね(笑)
僕としては何だかんだ言いつつ、今作を見たあとはちょっと笑いながら少し寂しさを感じながら「踊る大捜査線終わりかー」ってなりましたから。とまぁ寝言でございました。