「筋肉www」と今日も草を生やされていた。

芸人のなかやまきんに君、じゃなく我らがジャイアンツの澤村。
中国戦では圧倒的筋肉量で文字通り中国打線を圧倒。なんJ民も思わず掌返し、なんて光景があちこちで見られていたものの今日は相手が違う。
国際試合で日本が何度も煮え湯を飲まされた、キューバ。澤村?それ筋肉やなく脂肪やないか?なんて声が聞こえてきそうなほど圧倒的パワー、スピード。

ブラジル、中国とは正直違う。
ああこれが国際試合なんだな…とテレビの向こうからひしひしと伝わってくるガチ感。

ただ日本にとって今日が幸せだったのは、勝とうが負けようがあまり関係ない試合だったことだ。
勝てばオランダ、負ければ台湾。
どっちの料理ショーでも、多分そんな大差はつかない。
オランダにはバレンティンや今年から楽天のジョーンズ、台湾には陽兄弟やメジャーバリバリだった王建民
正直、どっちがいいか分からん両者。

だからこそ、今日はしっかり誰が使えて使えないかを見極められる試合になった。
事実、前回のWBCに続き今回も活躍を見せ日本中でチック様と仰がれる内川はベンチ。同じくスリーベースをかっ飛ばすなど選考ギリギリから這い上がってきた角中もベンチ。

さあ、使えんのは誰だ!というサバイバル。
まずズッポリ落とし穴に落ちたのは、筋肉澤村と広島今村。

パワーピッチャーは国際試合で通じないという常識はまだまだ続きそうな予感を感じる痛打の浴び方。
筋肉が足りないんじゃなく、知恵が足りないんや!と桑田からやんわりツッコミを受ける澤村のピッチング。
それ以上に、まぁ今回は期待の若手枠だよねとみんな思った今村のピッチング。どちらも以後、厳しい場面で出てくることはまずないだろう。
逆にマー君こと田中将大は「ちゃんと」投げられれば試合は作れそうと目算が立った。ストレートに頼らず、スプリットとスライダーのコントロールさえ出来れば6奪三振。ピッチングは力じゃないんだぞ?とこれまた桑田が言いそうなセリフが身にしみる。

逆に、野手は判断が難しい。ガムオさんの腰の状態や、投手の左右を見ながら使い分けるという柔軟な対応が求められそうな状況だ。井端はいいけど、代打で取っておきたいというのもある。ここ一番で出てくる代打が勝負を分ける、ってのは第1回大会の福留で経験済み。甦れ、福留!で打球が右翼席に飛び込んでいくシーンを未だ忘れられない人も少なくないだろう。不調が囁かれた長野も最後の最後で高めのボール球を引っ叩き内野安打。評価が難しいところだ。
ただ、9回の反撃は日本の攻め方を暗示しているようだった。
ボールを選び、逆方向に弾き返す。それまでの0行進を跳ね返し3点。そうそうこれよこれ!と言いたくなるような展開。裏を返せば、それがちゃんと勝負どころでできる打線を組めばいいということだ。
一発長打?日本代表最初で最後のホームランは相川のびっくり仰天ホームラン。あればいいけど、ないの前提で考えなきゃそれは戦略にならん。

見極めも出来た所で次は仮免試験…ではなく2次ラウンド台湾戦。
勝てるか勝てないか?違うだろ、勝ってアメリカ行くために野球するんだよ。