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- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/09/03
- メディア: 文庫
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初めて読んだのは中二のとき。
文章でこんなにも感動できるものなのかと驚いた記憶がありますね。
一つ一つの描写は巧緻を極め、その巧みさが紡ぎだす世界にいつのまにかのめり込んで。
俺はこの本で感動に出会ったといっても過言ではないくらい。
それはさすがに過言………???
しかし浅田次郎の良さが詰まった作品であることに間違いなし。
ついでに言うと、この作品の中では印象的なことがあって。
「だがね、旦那。一等変わっちまったのァ、そんなもんじゃねぇぞ。人間だ。」
これは維新の前と後とを比べて、登場人物が発した台詞なわけですが。
もちろん浅田次郎は意識してこの台詞を書いたんでしょうが、やはり考えさせられるというか。
自分は今年で18なのに何やってんだろっていうか。
命を的にして働くなんて出来るはずないけど、何かしらの気概や思いは持ってるのかと聞かれたらまず浮かぶのは疑問符な自分がいるっていうのがあって。
まぁ考えることは山積してますね。
考えて考えることくらいしか出来ないわけですかからね。