裁判員制度を論じてみる

裁判傍聴したし、自分なりに思うところがあるので書いてみようと思う。誰かブクマして意見をくれると嬉しいんだけど、まぁ文章の質の問題もあるしね。

これは法務省のホームページ法務省を参照するとこう書いてある

国民のみなさんが裁判に参加することによって、国民のみなさんの視点、感覚が、裁判の内容に反映されることになります。

その結果、裁判が身近になり、国民のみなさんの司法に対する理解と信頼が深まることが期待されています。

そして、国民のみなさんが、自分を取り巻く社会について考えることにつながり、より良い社会への第一歩となることが期待されています。

国民が裁判に参加する制度は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなど世界の国々で広く行われています。

簡単に言えば「裁判を民主化しそれを通して国民理解を深める、まぁ他の国でもやってるし」ということか。

そもそもなんで裁判を民主化する必要があるんだろう、というところから考えなければならないだろう。
答えとしては「裁判官の感覚が一般のそれと乖離している」という答えが一般的なように思われるが、以前紹介した宮台真司氏の「日本の難点」では司法の民主化をこう断じている。

民主化によって)体制側は危機に陥った正統性を補完でき(ると信じ)、反体制側は市民参加で権力を牽制でき(ると信じ)るからです

と。だから司法の民主化が不可避、と考えられるのだと。
そしてそれは民主化すべき部分への疑念も増大させる、と論じ裁判員制度に反対を示している。

  • 更に問題点

審理期間の短さ、罰則、周辺環境の不備(報道関係)などなど・・・・・


さて、ここまで読んでいただければお分かりだろうが、自分は裁判員制度に現状反対である。

ではどうしたら賛成できるのか

  • 問題点を解消

この制度が様々な問題点を含んでいるのは賛成派でも認めることではないか。それでも賛成ーという人がいるのだが、それには一言言いたい。それは問題点を含んだ制度で裁かれる人間がいることだ。
例えば現状制度で裁判員制度に基づいて行われ、下された一審判決は尊重されなければならない。これはかなり危うい事態では?と考えるのは自分だけではないはずだ。
まず裁判員制度実施の大前提となるのはこういった賛成派も認める部分の改善である。
例えば裁判員を拒否した人には罰則は必要ないと思うし(憲法の絡みで苦役の禁止、というのもあるのだが)、裁判期間はもっと十分に取ろう。公判前整理手続きをより透明化しなければならない。

  • 更に

これだけではない。それは裁判員の非常識さをなくす代替案を探すことだ。
自分のそれほどよくない頭で思い浮かばないのが残念なのだが、裁判員制度以外にも裁判官の感覚を是正する策を検討したらどうか。
その上で「代替案なし」となったときだけ範囲を決めて市民参加、という形でいいのでないか。

というのが自分の意見である。
個々の問題を検討してもいきたいのだが、そこまでの知識的バックボーンがないので残念。